歩の働き～格言

いつもお立ち寄りくださり有難うございます。

ここでは８種類の将棋の駒のうち、【歩】の格言をご案内させていただきます。

　

＊＊＊＊＊＊＊＊歩の格言＊＊＊＊＊＊＊＊

歩はとても大きな働きをしてくれる駒で、なくてはならない頼もしい駒です。

例えば、攻めでは【仕掛けは歩の突き捨て】と言って、《捨て駒》として相手陣へ切り込み隊長の役割を果たします。

また、歩はと金へ進化して、マムシのと金と呼ばれて相手に脅威を与えます。

■歩の使い方が巧みな棋士
丸田祐三九段は歩の使い方が巧みであり、「小太刀の名手」と呼ばれている。

あ）一歩千金
歩が必要な局面で歩がないとき、「一歩」があったらなぁと嘆いても始まらない。
一歩を大事にしましょう。
類似語：歩のない将棋は負け将棋

い）金底の歩　岩より堅し

竜と角で７一金が狙われている局面で、金の底（５一）に歩を打つことにより竜の利きを塞ぎ、攻めを遅くすることが可能になります。
　

う）三歩持ったら継ぎ歩と垂れ歩

▶☗２三歩

継ぎ歩と、垂れ歩で攻めの継続。
先ずは１枚目の歩打ち。

▶☗２五歩打ち

そして、相手が同歩と応じたら、続いて☗２五歩打ちで継ぎ歩。
２枚目の歩。

▶☗２四歩打ち

同歩と取らせて、☗２四歩と打ち、３枚目の歩で垂れ歩成立。
☗２三香打ちが見えているけど、受ける好手がありません。

このとおり、３歩必要になりますね。

え）手のないときは端を突け
端歩を突けと言っても、指し過ぎに注意！

お）飛車先の歩交換で三つの得あり
最近は、飛車先の歩をあえて切らす作戦が目立つようになってきました。

か）歩越し銀には歩で受けよ
歩越し銀ですから、位を守りたいけど歩の前の銀が邪魔。銀だけの進出では相手に軽く見られて制圧するほど力はありません。

き）歩のない将棋は負け将棋
一歩千金

く）横歩取り３年の患い
横歩取りと言う戦法がありますが、角道を開ける３四歩を横歩と呼び、居飛車の戦いに見られる戦法ですが、２筋から飛車が３筋に移動することで、元の２筋に戻るには手数がかかることを意味します。

け）と金の遅早や
敵陣深く歩が進出しての歩成りは、マムシのと金と呼ばれ、と金が働くと相手に脅威を与えます。

こ）２枚替えなら歩ともせよ
　安い駒の歩ではありますが、一歩千金。

さ）仕掛けは歩の突き捨てから
開戦には先ずは歩の突き捨て。

し）位を取ったら位の確保
位を確保することは先々有利な展開へ進めるうえで重要な戦術です。

対局する中で、「次の手」に迷ったら格言を思い出してみたら最善手が浮かぶかもしれませんね。

決して、落語の演目《傘碁》のご隠居さんのようにならないようにお友達と盤上の戦いを大いに楽しんでほしいと思っています。

待ったはなしです。将棋を愛して楽しんでください。

　　　　　　　　イラスト将棋

詰将棋を解くには、頭をはたらかせるにはBGMを聴きながら

珈琲をいただくと頭がシャキッとして最善手が浮かぶ気がしています( *´艸｀)

　　　

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#格言#歩#一歩千金#将棋#小太刀の名手丸田佑三